【生田大介】 100円バーガーの値上げと同じ時期に、物価全体(5月の消費者物価指数)も7カ月ぶりにマイナス圏から脱した。デフレ脱却の兆しなのか。マクドナルドの原田泳幸会長兼社長に聞いた。
マクドナルド、じわり値上げ――ハンバーガーの値上げの理由を教えて下さい。
「そもそも値上げではない。値下げしたものもあるし、100円商品の中で最も売れていたハンバーガー『チキンクリスプ』などは価格を据え置いた。客数と客単価と利益率を上げていくための『価格調整』だ。今後も地域別に細かく調整していく」
――確かに今回、ポテトやナゲットは値下げして、100〜200円の低価格商品を増やしました。
「目玉は190円のハンバーガー『マックダブル』。もともと100円と240円の商品があったとする。この100円の商品を120円にし、さらに190円の商品を入れると、価格設定に階段ができて、もう少し高い商品を買おうというお客の意識が強くなる。その効果が(売上高の増加で)見事に出ている」
――ただ、値上げと感じた消費者も多いようです。
「そういう意図はなかった。だが、報道の影響が強く、値上げという認知が一定程度あることは感じる。お得感と納得感が高い、という認知が少し落ちてしまう。この夏には、まだ100円メニューがあるとしっかりPRしたい」