デフレ時代の「勝ち組」といわれた日本マクドナルドが、値上げ戦略へじわりと動き出した。5月には看板の「100円ハンバーガー」の価格を上げ、さらに一段高い商品も投入した。戦略はひとまず受け入れられ、売り上げを増やしている。
100円マックは継続マクドナルドは5月、ハンバーガーを100円から120円に値上げし、さらに190円の「マックダブル」も投入した。価格を細かく刻むことで、「もう少し高い商品を買おうという客の意識が強くなる」(原田泳幸会長兼社長)というねらいが当たり、5月の既存店売上高は14カ月ぶりに前年同月を上回った。
一方、ポテトなどは値下げし、「商品全体の値上げ幅は0・3%に抑えた」(同社広報)という。外食産業への消費は「期待感はかなり上がっているが、まだ上向きという感覚ではない」(原田会長)とみているため、大幅な値上げには慎重だ。ただし、今後も全商品を一律に値上げすることはせず、商品ごとに価格を変える方針で「値下げの方向には持っていかない」と話した。