2009年7月5日6時26分
トヨタ自動車は、国内で生産する主要な低燃費車を増産する方針を固めた。6月下旬に部品メーカーに内示した7〜9月の生産計画によると、5月時点の計画より最大5割、上方修正した。まだ前年同期の7〜8割の生産水準だが、新型プリウス以外の車種も、各国の購入支援を背景に需要が回復してきたようだ。
計画によると、小型セダンのプレミオ(アリオンを含む)は5月時点の計画より36%、ベルタ(海外向けヤリスセダンを含む)も12%、それぞれ増やす。ともに国のエコカー減税や買い替え補助の対象車種だ。輸出車種でも、欧州向けのカローラを48%増産。スポーツ用多目的車(SUV)のRAV4は、米国向けを中心に15%増やす。
小型車パッソも16%上方修正。同車は子会社ダイハツ工業の本社工場(大阪府池田市)で生産しており、増産に伴って同工場は休日出勤を復活させる。7月は4、11日を出勤日に変更する。ダイハツの休日出勤復活は08年9月以来だ。
7月の国内生産は、前回計画よりも約1万台増の25万7千台。8月は約4千台増の約19万1千台、9月は約1万1千台増の約27万7千台となる。新型プリウスはすでに増産態勢にあり、今回の上方修正は他の低燃費車が押し上げた。7〜9月の1日当たりの平均生産台数は、採算ラインとされる1万2千台を超え、昨年末の生産水準に戻る。
ただ、低燃費車の中でもカローラフィールダーやウイッシュは販売が伸び悩み、生産計画を下方修正。プリウスと車体の大きさが近く、割を食っている。超小型車iQも、同クラス車より割高なために振るわず、減産対象となった。(福田直之)