2009年7月3日3時2分
住友信託銀行が米シティグループからの買収を計画している日興アセットマネジメントについて、三井住友フィナンシャルグループ(FG)の出資も検討されていることが分かった。邦銀再編の中でこれまで距離を保っていた三井住友と住友信託が関係を深める契機になる可能性もある。
住友信託は、投資信託運用国内3位の日興アセットの買収に向けてシティと最終調整しており、買収額は1千億円を超える見通しだ。買収を終えた後、三井住友が日興アセットに出資することが検討されている。今後、具体的な出資比率などを詰める。
三井住友は5月に、シティ傘下の日興コーディアル証券を5450億円で買収することで合意。日興アセットが組み立てた投資信託を主に日興コーディアルに卸して個人に販売しているため、三井住友としては、日興アセットへの出資で投資信託の「製造・販売」をめぐる従来の関係を維持・強化する狙いがある。
三井住友と住友信託は旧住友グループの間柄。三菱UFJFG、みずほFGが先行して信託銀行を傘下に収める中で、三井住友も住友信託や中央三井トラスト・ホールディングスとの統合の可能性を探ってきたが、住友信託と中央三井は独立路線を志向し、再編には至っていない。日興アセットへの出資が三井住友と住友信託の関係強化につながれば、業界の勢力関係にも影響を与えることになる。