【湯地正裕、米谷陽一】サントリーホールディングス(HD)の中核子会社、サントリー食品インターナショナルが3日、東京証券取引所第1部に株式を上場した。初値は、売り出し価格(3100円)を上回る3120円をつけた。企業の価値を示す時価総額を初値をもとにして計算すると9640億円になり、新規上場した企業では約2年半ぶりに大きな規模だった。
サントリー食品インターナショナルは、サントリーグループ全体の売上高の半分強を稼ぐ中核企業だ。缶コーヒー「ボス」などの主力商品を持ち、清涼飲料市場ではコカ・コーラグループに次ぐ国内2位。上場後も、非上場のグループ持ち株会社サントリーHDが大株主として株式の約6割を持つ。
時価総額は、最近の新規上場では2010年12月に上場した大塚HD(約1兆2千億円)以来の規模になる。同業他社と比べると、キリンHD(約1兆5千億円)やアサヒグループHD(約1兆2千億円)に次ぐ大きさだ。
今回の上場によって、サントリーグループは約3700億円を手にする。このうち2千億円強を海外の飲料会社の買収などに使う計画で、東南アジアへの進出を加速する方針だ。