【鯨岡仁、大日向寛文】財務省は3日、2012年度の決算見通しを発表した。国の税収(一般会計)は想定を1兆3244億円上回り、43兆9314億円になった。円安・株高で企業の収益が上向き、法人税収が伸びた。税収が増えると、財政再建計画を立てる時の歳出カット圧力が、じわりとゆるみそうだ。
税収が増えるのは3年連続。リーマン・ショック後の09年度には税収が38・7兆円まで落ち込んだが、08年度の44・3兆円に近い水準まで回復した。
最も貢献したのは法人税収だ。安倍政権が主導した金融緩和などにより、12年度後半から円安・株高が進み、輸出企業などの業績が上向いた。業績に応じて納める法人税収は今年1月時点の見積もりを約7700億円上回った。株の配当収入が増えたことなどもあり、所得税も想定を約3900億円上回った。