【米谷陽一】サントリーホールディングス(HD)の主力子会社サントリー食品インターナショナルが3日、東京証券取引所第1部に株式を上場した。手に入れた資金で東南アジアの飲料会社の合併・買収(M&A)を進めるねらいだが、そこにはライバルたちがひしめいている。
「清涼飲料はグローバルに展開できる。積極的な投資でアジアで成長していく」。この日、東証の取引終了後に会見したサントリー食品の鳥井信宏社長はこう力を込めた。
上場後の初値は3120円で、終値は3145円。売り出し価格3100円を上回り、企業の価値を示す時価総額は約9700億円になった。上場で調達した3700億円のうち、2千億円強を海外企業のM&Aに投じる計画だ。
同社は2012年12月期に9921億円だった売上高を、20年に2兆円に増やす目標だ。人口が減っていく国内では高成長は見込めない。鳥井氏は、海外売上比率を現在の3割ほどから「20年までには5割にまで引き上げたい」と話す。
投資先で注目するのは東南アジア。07年以降、現地の3社を傘下におさめた。英調査会社ユーロモニターによると、東南アジア6カ国の清涼飲料の市場規模は、12年が2兆7千億円で10年間で2・4倍に成長した。今後5年でさらに1・2倍になると予測する。