【ロンドン=星野真三雄】欧州中央銀行(ECB)は4日の理事会で、ユーロ圏17カ国の政策金利を年0・50%のまま据え置くことを決めた。金融市場は比較的安定していることから、5月の理事会で決めた利下げの効果を見極めるべきだと判断したとみられる。
政策金利の据え置きは2カ月連続。ECBのドラギ総裁は5月の理事会後もさらなる利下げの可能性を示していたが、ユーロ圏のインフレ率は4月の前年同月比1・2%から6月は1・6%と2カ月連続で上昇、デフレ懸念が後退していることもあり、利下げは見送った。
ただ、ユーロ圏は1〜3月期に6四半期連続のマイナス成長に陥り、1999年のユーロ導入以来、最長の景気後退になった。失業率もユーロ発足後の最悪水準が続いており、いずれECBは一段の金融緩和に踏み込まざるをえないとの見方も市場にはある。