【上栗崇】先月28日にNECパーソナルコンピュータ(PC)とレノボ・ジャパンの社長に就いたロードリック・ラピン氏が5日、両社の国内物流を7月中旬から統合し、総務や広報などの間接部門も近く一体化することを明らかにした。両社はともに中国レノボの孫会社。NECのブランドは当面残す。
朝日新聞などの取材に応じた。NECPCは、2011年にレノボに買収されたあともNEC出身者が社長を務めてきた。レノボ出身のラピン氏は「日本事業の社長が私一人になり意思決定のスピードが上がる」と強調。ただ「NECブランドは守る。法人の統合も考えていない」とした。
NECは、携帯電話事業でもレノボへの売却を目指し交渉中だ。ラピン氏は「NECはレノボにとって素晴らしいパートナー。パソコンでの協業は世界に類を見ない成功を収めている」と指摘。「レノボのヤンCEO(最高経営責任者)とNECの遠藤(信博)社長は定期的に会っている」と述べ、両社の蜜月関係を強調した。
NECは7月中の合意を目指しており、交渉は最終局面にあるとみられる。ラピン氏は交渉の現状については「コメントする立場にない」とした。