【ブリュッセル=野島淳】世界税関機構(WCO、本部・ブリュッセル)の事務総局長に再任された財務省出身の御厨(みくりや)邦雄氏(59)が朝日新聞のインタビューに答えた。御厨氏は「麻薬の密輸対策から自由貿易協定まで、税関は世界の諸課題と直結している」と指摘。加盟各国や他の国際機関と協調し、税関の機能を高める考えを示した。
WCOには179カ国・地域が参加。世界の税関手続きの調和を進めることで、貿易を円滑にすることなどに取り組む。御厨氏は6月29日のWCO総会で、全会一致で再任された。
御厨氏は、強化する取り組みの一つとして、麻薬や偽薬、模造品などの水際防止対策を挙げた。どの出荷地からのどのような荷物が怪しいかといったリスク分析を高めることで、摘発を効率的に進める手法に取り組むという。途上国の税関職員の教育も進め、摘発能力の向上にも力を入れる。