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【北京=斎藤徳彦】中国財務省の朱光耀次官は5日、中国での金融リスクの高まりについて「シャドーバンキング(影の銀行)と、地方の借金の問題を一体で分析する」と述べた。金融と財政が結びついた深刻な課題として、習近平(シーチンピン)政権が取り組んでいく決意を示したものと見られる。
6月下旬に中国の金融市場が混乱して以降、財務省幹部が公式の場で金融問題に言及するのは初めて。朱次官は「中国の金融は、挑戦に直面している」と認めた上で「リスクは影の銀行だけでなく、地方政府の資金調達会社にもあり、強く警戒するべきだ」と指摘。「地方の調達会社のリスクをつまびらかにして、総合的に分析する」とした。
中国では正規の銀行融資以外のやり方でお金を貸す「影の銀行」が急速に膨らんでいる。その多くは、財政不安のある地方政府の資金調達会社に流れ込み、一部は不良債権になっているとも指摘される。金融システムのリスクの高まりが意識されたことが6月下旬、短期金利が急騰して株価が急落する一因となった。