【ニューヨーク=畑中徹】米雇用統計の内容を受け、5日のニューヨーク債券市場では、長期金利の指標となる10年物米国債の利回りが上昇(国債価格は下落)した。一時は2・71%台をつけ、2011年8月以来、約1年11カ月ぶりの高水準となった。米連邦準備制度理事会(FRB)が早めに金融緩和策を縮小するとの観測が、市場に高まったためだ。
ニューヨーク外国為替市場では、雇用統計の内容や長期金利の上昇を受け、ドルを買って円を売る流れが加速した。円相場は一時、1ドル=101円14銭まで急落し、5月下旬以来、約1カ月ぶりの101円台をつけた。雇用統計の発表前と比べると、約1円の円安が進んだ。
一方、株式市場は、雇用情勢が改善しているという期待が強まり、ダウ工業株平均が一時、前営業日比で110ドル超値上がりした。ただ、米長期金利の上昇が景気回復の足を引っ張るという警戒感も出て、マイナスに転じる場面もあった。午前11時半(日本時間6日午前0時半)時点は、前営業日より26・65ドル高い1万5015・20ドル。