【田幸香純】本を開いてコピーすると、中央部分がぐにゃりとゆがんで写ってしまう。そんな悩みを解決する世界初の画像処理技術を富士通が開発した。新技術を使い、見開きの本をきれいに読み取れるスキャナーを12日に子会社から売り出す。
新製品「スキャンスナップ SV600」は幅21センチ、奥行き15センチ、高さ38センチで電気スタンドのような形。上部に読み取りセンサーがあり、下に開いた本を置くと、たわんだページの形を正確にとらえ、文字や図形がどの程度ゆがんでいるかを推計。ゆがみを補正するので、きれいな状態で読み取れるという。想定価格は税込み5万9800円。このスキャナーで取り込んだデータは私的に使用することを想定している。
見開きA3サイズの本なら、1・3秒で補正を済ませ、電子データとして保存する。紙の端を指で押さえて読み取っても、自動的に指を消した画像にする。付属のソフトを使えば、保存した画像にある活字をワープロなどで使えるテキストファイルに変換することも可能だ。
これまで、厚みがある書籍や資料をきれいに読み取るには、背表紙を裁断してバラバラにするしかなかったが、きれいなままで素早く電子化できる。