【米谷陽一】ビール大手5社が10日発表した上半期(1〜6月)のビール系飲料の出荷量は、前年同期比0・9%減の1億9929万ケース(1ケース=大瓶20本換算)だった。寒さが厳しかった年初に販売が振るわず、統計を取り始めた1992年以降で最低になった。全国的に梅雨明けが早かった今夏、ビール各社は盛り返しに力を込める。
ビール系飲料には三つのジャンルがある。このうち「ビール」と「発泡酒」はそれぞれ1・9%、6・3%減った。より値段が安く、「クリアアサヒ プライムリッチ」(アサヒビール)、「澄みきり」(キリンビール)などが好調だった「第3のビール」は2・7%増えたものの、補い切れなかった。
年間出荷量は昨年まで8年連続で減っている。今年は、景気に持ち直し感が出てきた春先以降に飲食店向けを中心に上向き、5月には2年4カ月ぶりに3ジャンルすべてで前年同月を上回った。ただ、6月は全体で前年同月比4・1%減と失速した。出荷日数が前年より1日少なく、天候もやや悪かったことが響いたという。
梅雨明けとともに訪れた猛暑に、ビアガーデンでのどを潤す人たちの姿も目立つ。とはいえ、「気温が高すぎると昼間に水を飲みすぎ、夜はビールに手が伸びにくくなる」(ビール大手広報)。暑すぎる夏も、かえってブレーキだ。