【田幸香純】昨年2月に会社更生法の適用を申請して倒産したエルピーダメモリの元株主が12日、坂本幸雄社長ら旧経営陣8人を相手取り、約1億1500万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。経営陣が倒産直前まで経営存続をアピールしたため、株式を売却する機会を失ったとしている。
更生法の申請は2月27日。訴状によるとエルピーダはその4日前の23日、3月末に臨時株主総会を開くと発表し、「事業計画遂行のため発行可能株式総数を増やす」などとする議案も公表した。原告側はこれらの発表が「安定した企業活動を続けると株主を欺いた」と指摘する。
賠償額は、23日の終値で原告が持つ株をすべて売った場合の売却額という。弁護士は「粉飾など犯罪以外の原因で倒産した会社の経営陣に株主が損害賠償を求めるのは珍しいのではないか」と話す。