【ニューヨーク=畑中徹】米国のインターネット企業の間で、技術者などの人材獲得をねらって新興企業を買収する動きが広がっている。スマートフォンなど、モバイル端末向けの技術に精通した技術者たちを会社ごと買い取り、競争に勝ち抜くねらいだ。
人材狙いの買収は、米西海岸シリコンバレーでは、買収(アクイジション)と採用(ハイヤー)の英語を組み合わせ、アクハイヤー(採用狙いの買収)などと呼ばれる。社員は数人〜数十人の創業まもない企業がターゲットだ。グーグルやアップルなど大手出身者がつくった企業が多い。
最近、アクハイヤーの動きを活発化させているのはIT業界の老舗ヤフーだ。昨年7月、グーグルの女性幹部だったマリッサ・メイヤー氏が最高経営責任者(CEO)に就任すると、買収戦略を加速。米調査会社ディール・ロジックによると、就任後の1年間で、合計20社ものベンチャー企業を次々と買った。同氏が就任して最初に手がけた仕事は、グーグル在籍時代の同僚の優秀な技術者たちが設立した企業を買収し、社内に取り込むことだった。