米通商代表部(USTR)のカーク代表は31日、訪問先のカンボジア・シエムレアプで朝日新聞などと会見し、環太平洋経済連携協定(TPP)の交渉について「重要な部分は来年中の合意を目指す」と明言した。オバマ米大統領は年内合意を目標に掲げてきたが、通商責任者が先送りを事実上認めたことになる。
交渉に参加する9カ国は、知的財産や関税撤廃などで意見の隔たりが大きい。オバマ政権も米大統領選を控え、自由化をおそれる米自動車業界を刺激したくないという事情がある。
日本も、交渉参加に向けた事前協議で米国との調整が進んでいない。9月上旬にロシアで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議での参加表明も難しい情勢だ。(シエムレアプ=庄司将晃)