シャープの奥田隆司社長が1日、朝日新聞のインタビューに応じ、提携先の鴻海(ホンハイ)精密工業との出資交渉は9月中にも最終合意するとの見通しを明らかにした。鴻海からの出資額は減額に応じる一方で、海外工場の鴻海への売却についてもめどをつけ、携帯電話事業などでさらに提携を強化する方針を示した。
シャープは3月、鴻海への第三者割当増資で、鴻海から1株550円で計約670億円を出資してもらう契約を結んだが、その後の株価の低迷を受け、両社の間で出資額を見直す交渉が進んでいる。
奥田氏は、8月末に来日した鴻海の郭台銘会長とのトップ交渉で合意を目指す予定だったが、郭会長が30日に急きょ離日し、合意は見送られた。
奥田氏は郭会長の代理の鴻海副会長と30日に3時間にわたって交渉した事実を明かし、「お互い決着させたい方向で打ち合わせをしたが、時間切れでフィニッシュできなかった」と語った。