事務機器大手のリコーは今秋から、東日本大震災で被災した中小企業向けに、中古のコピー複合機を格安で貸し出す事業を始める。震災で故障したオフィス機器をそろえ直す被災企業の負担を軽くし、事業再開を支援する狙いがある。
同事業に取り組む「リユースセンター」を10月中に被災地の福島県内で立ち上げ、地元で約20人を雇用する。センターでは、同社のコピー複合機を使っている首都圏の顧客企業などから、使用済みの中古機を回収。使えない部品を交換して、被災企業に貸し出す。
通常は、本体のリース料金とコピーなどの使用枚数に応じた料金を徴収するが、今回は本体料金を無料にする。新品を買えば1台約150万円はかかるが、今回の格安レンタルを利用すれば、最低で月数千円から使えることになり、導入コストが大幅に軽くできるという。
同社によると、東北地方の企業に納めていたコピー複合機のうち、約7千台が震災で使用不能になった。しかし、多くの被災企業が資金難で新調できない状態に追い込まれている。こうした企業を支援するため、今回の中古機レンタルで、今年度内に1千台以上を貸し出す計画だ。