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レクサス時速190キロ「アクセルが…」 通報直後衝突(1/2ページ)

2009年10月1日1時38分

図:  拡大  

 時速200キロ近い猛スピードで疾走する高級車から届いた悲痛な叫びが、運転席のフロアマットに潜む危険性を白日の下にさらけ出した。トヨタ自動車は、マットがずれてアクセルが戻らなくなる恐れから、同社にとって過去最大のリコール(回収、無償修理)を米国で実施する見通しとなった。同様の問題は日本でも、どんな車でも起こる可能性はある。

 通信指令係「こちら緊急電話番号。どうしましたか」

 通報者「アクセルが動かない。トラブルが発生した。ブレーキも利かない」

 通信指令係「分かりました。車を止めることができないんですね」

 通報者「交差点が迫っている。交差点が迫っている。つかまって。祈って……」

 通信のやりとりを詳報した米ABCニュースなどによると、緊急通報があったのは8月28日。米カリフォルニア州サンディエゴ郊外を走行中のトヨタの高級車「レクサスES350」からだった。

 運転者は州警察の高速隊員で、妻と13歳の娘、親族の男性の3人が同乗していた。事故直前には、操縦不能の状態で、時速は120マイル(約190キロ)に達していたとみられる。そのまま交差点に突入し、他車と衝突して大破し炎上。この4人が亡くなったという。通報がなければ、原因は何一つ分からずじまいになった可能性がある。

 「緊急事態だ。対象の車に乗る人は、直ちにマットを取り外すよう強く要請する」

 トヨタが「カムリ」や「プリウス」など最大380万台をリコールする見通しを発表した29日、米運輸長官は異例のコメントをした。

 欧米メディアによると、同様の不具合の報告は100件以上あり、計5人が死亡したという。

 まだ、事故原因がフロアマットと特定されたわけではないが、トヨタはマットを固定する留め金を外したり、二重にマットを敷いたりすると事故につながりかねないと購入者に注意を促し始めた。

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