日本の景気が「踊り場」入りしたことを受け、日銀は2012年度の経済見通しを下方修正する方向で検討に入った。デフレ脱却に向け、日銀がめざす14年度中の「物価上昇率1%」の達成にも、黄信号がともっている。
日銀は、10月30日の金融政策決定会合で「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」を公表し、当面の経済見通しを示す。これまで12年度の実質経済成長率を「2.2%」、物価上昇率を「0.2%」と見込んでいたが、成長率は「1%台後半〜2%程度」、物価上昇率は「0%程度」にそれぞれ引き下げる方向だ。13年度の物価見通しも下方修正する可能性が高い。
焦点は、今回初めて出す14年度の物価見通し。白川方明(まさあき)総裁は「(1%に)遠からず達する」と、14年度中の「1%」達成を示唆していた。だが、景気回復の遅れで、日銀内でも「14年度中の1%は難しい」との見方が出始めている。