世界銀行は1日、最新の「世界開発報告」を発表した。求職中の失業者数は世界で2億人に達し、就業をあきらめた成人は20億人にのぼる。先進国の景気回復が遅れているため、とくに途上国の若者や女性が職をみつけにくい状況に陥っているという。
失業者のうち、25歳未満の若者は約7500万人で4割弱を占める。アジアやアフリカで人口が増えているため、2005年の就業率を維持するためには、20年までの15年間で6億人分の新たな雇用をつくる必要があると指摘した。
世界的な雇用情勢の停滞には、先進国の景気悪化が大きく影響していると指摘。08年の金融危機後の1年では、世界で2200万人の失業者が生まれた。雇用の伸びは08年以前が年1.8%程度だったのに対し、09年は0.5%以下となり、11年になっても危機前の水準には回復していないという。(ワシントン=山川一基)