欧州銀行監督局(EBA)は3日、欧州連合(EU)が設けた基準を満たすため域内の主要銀行71行に求めていた財務強化の最終結果を発表した。今年6月末までに計2千億ユーロ(約20兆2千億円)超の資本増強が行われ、そのうち、EBAが名前を挙げて経営改善を求めていた規模の大きい27行が1160億ユーロを占めた。
欧州政府債務危機を受け、EUは昨年10月の首脳会議で、銀行の資産のうち、経営体力を示す「中核的自己資本」の比率9%を確保するよう、域内の銀行に求めることを決めた。銀行が保有する国債などの資産が値下がりしても、経営が不安定になって金融不安につながらないようにするためで、今年6月末までの実施を求めていた。
EBAのエンリア議長は「欧州の銀行の財務強化が進み、欧州の金融システムは強化された」と評価するコメントを発表した。(ロンドン=星野眞三雄)