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【山川一基】国際通貨基金(IMF)は10日に発表した世界金融安定報告で、日本の金融システムについて「政府の債務問題が最大の懸念だ」と指摘した。日本国債の多くを日本の金融機関が持っているため、実質的に政府と銀行が「運命共同体」になっている状況に警鐘をならした。
日本国債は今のところ安心な資産として、2008年の金融危機以降、とくに日本の金融機関が主に買っている。IMFの試算によると、日本の金融機関の資産に占める日本国債の割合は、11年の24%から17年までに30%まで膨らむ。
このため、もし将来金利が上昇(価格は下落)した場合、金融機関の資産状況も悪くなり、金融システムが不安定になりかねない。IMFは「とくに中小金融機関はそのリスクをもっと考慮すべきだ」とした。