上場企業の増資情報によるインサイダー取引問題で、日本証券業協会は16日、情報を恒常的に漏らしていたとして野村証券に3億円の過怠金を科す処分を決めた。証券業界への信頼を大きく損なったとして、大手証券では過去最高額となる過怠金を科した。
野村証券はこの問題で8月、金融庁から業務改善命令を受けている。2010年に上場企業3社が実施した増資について、公表前の情報を顧客に漏らしていたとされる。日証協は、情報漏れを防ぐ仕組みが機能せず不正が常態化していたうえ、経営陣が改善策を取ってこなかった点も重く見て、野村に再発防止策をつくり、実施状況を報告することも求めた。
一連の増資インサイダー問題で、日証協はSMBC日興証券にも6月に2億円の過怠金を科した。金融庁の行政処分が見送られた大和証券グループ本社には処分を出していない。