【モスクワ=関根和弘】ロシアの極東海域のカニ漁をめぐり、ロシア漁業庁のクライニー長官は17日、記者会見し、「日韓側が密漁対策を講じないなら、両国は1%たりともカニ漁の割り当てを受けることはない」と述べ、日本側に与えているロシアの排他的経済水域(EEZ)でのカニの漁獲枠を取り消す可能性を示した。
日ロは9月、ウラジオストクで開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせ、密漁・密輸を防ぐための協定を結んだ。ロシアは同様の協定を韓国とも結んでいる。ロシアは極東海域で年間漁獲枠を定め、正規の船に対して操業を認めている。長官によると、毎年カニの密漁は7億〜8億ドル(約550億〜630億円)に上り、今年はそれを上回る見込みという。密漁による乱獲でロシアの極東海域のカニはこの20年間で、17分の1まで減少したという。