【松浦祐子】財務省が22日発表した2012年度上半期(4〜9月)の貿易統計(速報)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は3兆2190億円の赤字になり、前年同期の倍近く(90%増)まで増えた。半期(6カ月間)ごとの額では過去最大だった。
政府債務(借金)危機が広がる欧州の景気低迷で、欧州連合(EU)向けが半期ベースで初めて赤字になったことなどが響いた。さらに9月は、反日デモなどの影響で中国向けの輸出が大幅に減って、貿易赤字も急増したことが拍車をかけた。この状況が続けば、赤字拡大は止まらず、12年度1年間の貿易赤字も過去最大になるおそれがある。
12年度上半期の輸出額は、32兆1603億円で前年同期より2%減った。国・地域別でみると、EU向けが同16%減と大きく落ち込み、半導体などの電子部品や自動車の減少が目立った。輸入額は横ばいだったため、対EUでの貿易収支は初めての赤字(921億円)になった。