自動車用ランプ最大手の小糸製作所は26日の決算会見で、中国・広州市に建設中の新工場の稼働を当面凍結する方針を明らかにした。2013年3月ごろの操業開始を予定していた。尖閣諸島をめぐる日中の対立のあおりで、中国で日本車の販売・生産が落ち込んでいるため。
現在広州にある工場はトヨタ自動車、日産自動車、ホンダなど日系メーカーとの取引が多く、前照灯(ヘッドランプ)や、テールランプなどをあわせて年150万台分の生産能力がある。需要増に対応するため、200万台分の年産能力がある二つ目の工場を新設していた。建屋の建設は続けるが、生産設備の投資は、日本車販売の回復ペースを見極めて判断する。
小糸は上海、広州、福州の中国3拠点で自動車用ランプを生産している。広州の生産水準は今月上旬から通常の半分程度に落ち込んでおり、日本車の販売不振が長引けば、自動車関連企業の中国への投資が冷え込む可能性もある。