【藤本久格】大吟醸を染み込ませたケーキ、酒かすを練り込んだ焼き菓子、吟醸酒アイス――。13の酒造メーカーが軒を並べる兵庫県西宮市で、市内の洋菓子店が日本酒や酒かすを使ったスイーツを相次いで開発した。洋菓子激戦区の阪神間で目玉商品を作り、ブランド力を高めるのが狙いだ。
西宮商工会議所に9月、市内12店舗のパティシエが新作を持ち寄り、試食会を開いた。「ケーキハウス ツマガリ」のパティシエ津曲(つまがり)泰弘さん(36)は、ブランデーの代わりに純米大吟醸酒を染みこませた「純米大吟醸酒ケーキ」(1個263円)を作った。イメージは「食べる日本酒」。8月下旬から販売を始め、「日本酒好きのお父さんに」と1日100個ペースで売れている。
阪急西宮北口駅近くに「パティシエ エイジ・ニッタ」を構える新田英資さん(45)が作ったのは、ミルク風味のアイスクリームに吟醸酒や酒かす、大納言小豆を加えた「吟醸大納言アイス」(1カップ315円)。クリームの甘さと辛口の酒との相性がよく、「女性客にも好評」だ。