【清井聡】パナソニックが31日、2013年3月期の純損益の業績予想を赤字7650億円に下方修正した。7月時点では黒字500億円と見込んでいた。同日発表した12年9月中間決算で、太陽電池など不振事業について大幅な会計上の損失処理をしたことなどが響く。
12年3月期も国内の製造業で過去2番目に大きい7721億円の赤字を出しており、2期連続の7千億円超の赤字を出すことになれば、国内大手企業としては異例だ。09年3月期以降、この5年間で通期の純損益が黒字なのは11年3月期の1度だけとなる。
損失がこれほど急激に悪化したのは、09年に買収した三洋電機の資産価値が見込んだほど高くないと判断し、必要な会計処理をしたため。三洋時代には稼いだ太陽電池やリチウムイオン電池は、国際市況の悪化でいまや想定していた利益が出ない。両事業の将来の収益力(のれん代)を低く見直す減損処理を実施。この処理2378億円に加え、含み損を抱えた他の事業の処理費用も合わせ3555億円を計上した。