シャープが1日発表した2012年9月中間決算では、液晶パネルや太陽電池などの主力事業で新たに多額の損失計上を迫られ、13年3月期の純損益見通しは4500億円の赤字となった。8月時点の予想から2千億円の下方修正。赤字額は12年3月期の3760億円を超え、2期連続で過去最悪を更新する見通しだ。
12年9月中間決算は、純損益で3875億円の赤字(前年同期は398億円の赤字)。売上高は前年同期比16%減の1兆1041億円、営業損益は1688億円の赤字(前年同期は335億円の黒字)だった。
価格下落が進む液晶パネルの在庫で約834億円を減損処理。太陽電池でも期待した収益が見込めず、工場設備などで約301億円を減損処理した。さらに将来の黒字を見込んで計上していた「繰り延べ税金資産」を約610億円取り崩すなど、計1754億円の追加損失が発生した。
主力の薄型テレビ事業は振るわず、販売台数が前年同期比37.9%減の223万台、売上高は同31.2%減の1080億円だった。一方で、液晶パネル事業は赤字が続いていた堺工場(堺市)を外部化し、7月から台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業との共同運営としたことで、12年4〜6月期より収益が改善した。