証券最大手の野村ホールディングス(HD)が1日発表した今年9月中間連結決算は、純損益が283億円の赤字(前年同期は33億円の黒字)となった。欧州の政府債務(借金)問題による世界的な株価低迷などを受け、海外の収益が大幅に悪化したため。経費抑制に向け、9月から実施している海外の約380人の削減に加え、国内外で1年かけて数百人規模の社員を減らすとみられる。
野村の中間期の純損益が赤字になったのは、リーマン・ショックがあった2008年以来。欧州を中心とする海外の税引き前の赤字(日本の会計基準の経常赤字に相当)が、前年同期の約2倍の851億円に達したためだ。破綻(はたん)した米証券大手リーマン・ブラザーズの欧州部門などを引き継いで人件費が膨らんでいたところに、市況悪化による収入減が直撃した。
全社では7〜9月期の純損益が461億円の赤字となり、4〜6月期の黒字を食いつぶした。
そのほかの証券大手4社も1日までに中間決算発表を終えており、純損益では、野村のほか大和証券グループ本社とみずほ証券の2社が赤字だった。大和は海外の経常赤字が152億円と、前年同期の2.3倍に膨らんだ。