【細見るい】証券大手5社の2012年9月中間決算が2日、出そろった。大和証券グループ本社の純損益が100億円の黒字となるなど、3年ぶりに5社すべてが黒字を確保した。欧州危機で業績が低迷した前年同期と比べ、4社が売り上げを増やした。
業績回復を支えたのは、9月の日本航空の再上場と世界的な金融緩和だ。日航の中核主幹事を務めた大和は、この案件だけで約55億円の売り上げがあり、共同主幹事だったほかの4社の業績にも貢献した。米国の量的緩和第3弾など世界的に金融緩和の動きが相次いだことから、債券の取引も活発になり、株価低迷による株式関連の手数料収入の落ち込みを補った。
欧州危機による海外事業の不振で、業績の足を引っ張ってきた法人部門もリストラを進めたことから、野村ホールディングス(HD)や大和の赤字額は縮小。大和の岩本信之副社長は「最悪期は脱した。(赤字の)海外事業も来期は黒字化できる」と述べた。