国際物流に使われる海上コンテナについて、国土交通省は国内で流通している現行の40フィート(約12メートル)から、45フィート(約13.5メートル)まで大型化できるかどうか検討を始めた。トレーラーの利便性の向上を目的に調査検討会を設け、牽引(けんいん)できる車体の開発などを目指している。議論の進展次第では、コンテナを積んで走行するトレーラーがさらに長くなる。各地で横転死亡事故が多発するなか、安全面を危惧(きぐ)する声もでている。
国交省が設置した「国際海上コンテナ輸送に適したトレーラに係る調査検討会」は、省内の関係部局のほか、警察庁や輸送事業者、トレーラーの関連メーカーなど外部7団体で構成する。同省によると、45フィートコンテナを牽引できる車体の開発や、大きさの違うコンテナを牽引する際にも1台の車両で兼用できるようにするなど、トレーラーの利便性の向上について検討することを目的としている。
すでに米国や欧州、中国では、45フィートコンテナが使用されている。その積み荷を日本で陸上輸送するには、港で荷をトラックに移すなどの措置が必要だ。このため輸送事業者らの間では、世界の規格に合わせたいとする声が上がっていた。容積が大きくなることにより、かさばるものなど様々な形状の物が積めるようになる利点もある。
同省や関係者によると、10月27日に開いた1回目の検討会では、トレーラー輸送における現状の課題に加え、安全面について改善を図るべきだといった様々な意見が出た。大型化への踏み込んだ議論には至らなかったという。
45フィートコンテナがいつごろまでに使用可能になるか、という時期のめどは立っていない。ただ、同省は08年2月以降、川崎、北九州の両港周辺で走行実験を実施している経緯がある。既存のシャシー(荷台)を改造するなどして代用し、港湾地区で45フィートのコンテナを牽引したという。