【藤田知也】日立製作所の子会社でともに東証1部に上場する日立金属と日立電線が、来年4月に合併することがわかった。日立は、両社が手がける高機能材料の分野を収益の柱として力を入れる方針で、営業や生産の体制を統合して収益力を高める狙いがある。
2012年3月期のデータを単純に合算すると、売上高は9894億円にのぼり、従業員は約3万2千人となる。日立金属が日立電線を吸収する形をとり、社名は「日立マテリアルズ」とする。13日午後に開く両社の取締役会で正式に決め、発表する。日立電線は純損益が4期連続の赤字に陥っており、日立グループ内の再編で救済する色合いが濃い。
日立金属は自動車などに使われる金属材料が主力。電気自動車のモーターなどに使われるネオジム磁石では、世界4割のシェアを持つ。12年3月期の売上高は5569億円、営業利益は448億円。日立電線は国内電機メーカーの不振が響き、携帯電話、パソコンといったデジタル機器向けの電線を中心に収益が悪化している。