日本銀行仙台支店は14日、10月の東北地方の景気について「全体として回復している」との判断を示した。「回復」との表現は昨年9月から14カ月連続。国内の景気は後退局面に入った可能性が高いが、東日本大震災の復興需要に支えられる東北は例外的だ。
被災地を抱える東北では公共工事が大きく増えていて、民間の設備投資計画も昨年度を上回っている。後(うしろ)昌司支店長は記者会見で「復興需要はしっかりしていて、大きく崩れることはないと思う」と述べた。
ただ、企業への聞き取りでは、輸出関連で生産の弱まりがみられるという。東北6県の9月の有効求人倍率は0.88倍で、5月の0.93倍をピークに4カ月連続で下がっている。後支店長は「外需の低下がより強まれば、復興需要の効果が相殺されるリスクがある」と指摘。10月は「底堅く推移している」と判断した個人消費についても「楽観はできない」と述べた。