【バンコク=大島隆、ニューデリー=庄司将晃】米国のオバマ大統領とタイのインラック首相は18日、タイ・バンコクで会談した。インラック氏は環太平洋経済連携協定(TPP)交渉に参加する意思を表明。オバマ氏もこれを歓迎した。
インラック氏は会見で、TPP交渉参加に向けて「必要な国内手続きに着手する」と話した。ただ、会談後に出した共同文書には「オバマ大統領は、タイのTPP交渉への関心を歓迎した」とだけ明記。商務省も最終的な参加決定ではないとした。オバマ氏の訪問に合わせ、TPP交渉参加に向けて前進する一方で、国内の反対論にも一定の配慮をした形だ。知的財産や農業など様々な分野での調整のほか、議会承認など複数の国内手続きを経る必要があるため、参加まで少なくとも1〜2年はかかるというのが一般的な見方だ。
タイには多くの日本メーカーが自動車や電機の生産拠点を構えており、参加が実現すれば、米国への輸出に追い風となる可能性がある。タイの日系企業の間では「タイから輸出する利点が大きくなれば、各社の世界戦略に影響を与えるだろう」(幹部)という見方が出ている。