外国為替証拠金取引(FX)市場の「くりっく365」で異常な値動きがあった問題で、市場を運営する東京金融取引所は20日、参加業者の独コメルツ銀行に特別考査に入ったことを明らかにした。これまで取引に関与した業者名を公表していなかった。値段の提示が適正だったかどうかを調べ、問題があれば内部処分も検討する。
取引所によると、10月30日付の南アフリカ通貨ランドと円の売買で、コメルツが直前の相場と離れたレートを示し、ごく短時間で3割も円高ランド安が進んだ。取引所は不適切なレートだった可能性があるとして、今月10日からコメルツへの考査を始めた。実態がわかるまで、取引への参加を停止している。
市場には相場の急な変動に自動的に対応するシステムがなかったため、23日からは通貨ごとに一定の値幅制限を設け、異常レートは拒絶する。取引所の対応については、金融庁が問題がなかったかどうか調べている。