【渡辺淳基】九州電力が、一般社員の給与を1割前後減らす方向で検討していることがわかった。基本給や時間外などの諸手当を削減する。これまでも役員の報酬減額や賞与カットには取り組んできたが、一般社員の基本給に切り込むのは初めて。27日に家庭向けの電気料金の値上げ申請を行う際、追加のリストラ策として発表する。
具体的な削減額は今後、労働組合との交渉で決める。新入社員の採用数も2013年春は前年より3割減らしたが、14年春以降はより減らす方針。電気料金算定の基準になる「原価」の約1割は人件費が占めているため、身を切る姿勢を示すことで、値上げへの理解を得たい考えだ。
ただ、九電社員の平均年収(833万円)は、全国の10電力会社の中で中部電力に続いて2番目に高い。経済産業省は電気料金の認可にあたり、社員の平均年収を社員1千人以上の大企業平均(596万円)並みに引き下げるよう求める方針。この基準にあわせると、九電は社員の平均年収の28%カットを求められる。