【ブリュッセル=野島淳】欧州連合(EU)の中期予算(2014〜20年)を決める首脳会議(サミット)は23日、最終合意に至らず、2日間の日程を終えた。全体予算の削減が避けられない中で、各国が自国の利益確保にこだわり、妥協できなかった。来年初めに合意を目指す。
中期予算は、EUの行政を担う欧州委員会が前回07〜13年予算の約5%増の約1兆ユーロ(約105兆円)を提案。「成長と雇用増を実現するための予算を増やすべきだ」(バローゾ委員長)との考えだった。これに対し、EU予算への拠出が多い英国やドイツ、北欧などが反発。各国が緊縮財政の中でEU予算だけを増やすことはあり得ないと、大幅カットを求めた。
中期予算は全27加盟国が同意しないと成立しない。ファンロンパイ首脳会議常任議長が前回の予算枠を下回る妥協案を出したが、納得を得られなかった。