日本銀行は26日、10月30日の金融政策決定会合の議事要旨を公表した。会合では2012〜14年度までの「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」をまとめたが、目標の物価上昇率「1%」の達成時期や目標のあり方について、政策委員(総裁、副総裁2人、審議委員6人の計9人)の一部から反対が出て議論が紛糾したことがわかった。
議事要旨によると、反対の提案をしたのは民間エコノミスト出身の佐藤健裕(たけひろ)審議委員。政策委員の多くは14年度の物価上昇率について、「0.8%」にとどまるが、海外経済の回復などで「1%に着実に近づいていく」と表現すべきだとの見方を示したが、佐藤氏は自らの物価見通しはより慎重だとして「徐々に緩やかな上昇に転じていく」との表現にとどめるべきだと主張。やはり民間エコノミスト出身の木内登英(たかひで)審議委員も同調したが、2対7の反対多数で否決された。
「1%」に向けた日銀の政策姿勢についても意見が対立。佐藤氏は「物価上昇率1%を目指して、それが見通せるまで強力に金融緩和を推進する」とのこれまでの目標を、「1%を安定的に達成するまで」と一部変更すべきだと主張。木内氏も同調したが、やはり2対7の反対多数で否決された。