【渡辺淳基、土屋亮】九州電力は27日午後、家庭向けの電気料金を2013年4月から平均で8.51%値上げする料金改定案を、経済産業省に申請した。国の認可が必要となるため、追加の合理化策を求められたり、実際の値上げ幅は圧縮されたりする可能性がある。九電は同日、認可がいらない企業向けも、来年4月から平均14.22%引き上げる方針をあわせて発表した。
電力料金値上げの申請は東京電力福島第一原発の事故以降、今年5月の東電、11月26日に申請した関西電力に続き、3社目になる。値上げが認められれば、第2次石油危機後の1980年以来、33年ぶりとなる。13年3月期の年間配当の無配も公表する。
九電は発電量の約4割を原発に頼っていたが、昨年12月にすべて停止。代わりに動かす火力発電の燃料費がかさみ、2012年9月中間決算は、過去最悪の1495億円の純損失を計上した。人件費の削減や資産売却などの一層の合理化策をとっても、燃料費増加分はまかないきれないとして、価格に転嫁する。