厚生年金と国民年金の積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は27日、7〜9月の第2四半期の市場運用で1兆2119億円の収益が出たと発表した。収益率(運用利回り)は1.24%だった。収益額約4兆5千億円、収益率4.85%だった第1四半期に引き続きプラスとなった。
今年度上半期の収益は5兆7040億円。世界経済危機で過去最悪となった前年度の損失9兆6670億円を、6割程度回復した形になった。
収益率を運用資産別にみると、国内債券0.84%、国内株式マイナス1.34%、外国債券マイナス2.24%だったのに対し、外国株式が10.32%と全体を押し上げた。欧米の株式市場で、4〜6月期の企業決算がよかったことなどから株価が上昇したという。
GPIFの積立金の運用をめぐり、機動性の高い方法への見直しを求める意見があることから、厚生労働省は30日に検討会を立ち上げ、運用方法や組織運営のあり方について有識者の意見を聞く。メンバーは植田和男・東大大学院教授ら11人。
GPIFの中期目標は今年度末で期間が切れるため、議論の内容は来年度から5年間の中期目標にも反映させる。