業績不振に陥っている大手百貨店、三越が募集していた早期退職支援制度に、正社員約6700人の22%にあたる約1500人の応募があった。応募者は来年1月末までにいったん退職し、一部は契約社員として再雇用される。
親会社の三越伊勢丹ホールディングス(HD)が1日発表した。早期退職は10月16日〜11月30日に募集。対象年齢を従来の40歳以上から35歳以上に引き下げ、退職金も数百万円程度、上積みしている。
三越は今年5月の池袋店(東京都豊島区)や鹿児島店、地方の小型店舗の閉店で収益改善を進めてきたが、同じグループの伊勢丹や競合他社に比べて人員の過剰感が強かった。来年4月に地方店を分社化する前に、人件費を抑制しようと一段のリストラを進めた形だ。三越伊勢丹HDは「実際の退職者数や業績に与える影響は月内に改めて公表する」としている。
昨秋の金融危機以降、早期退職を募集する企業が相次いでいる。パイオニア(3月末で正社員約3万2千人)では今年に入って3500人が早期退職に応じたほか、三洋電機(3月末で正社員8万6千人)では1800人が退職した。東京商工リサーチによると、今年1月から185社の上場企業が募集に踏み切り、退職者数は高水準という。