オリンパスの巨額損失隠し問題で、マイケル・ウッドフォード元社長(51)は11月30日夜(日本時間12月1日午前)、訪問先のニューヨークで会見し、1日付で同社の取締役を辞任したことを明らかにした。今後は、自らの社長復帰を目指し、新経営陣を選ぶための臨時株主総会を開くよう同社に求めていく考えだ。
元社長は会見で、臨時株主総会は「プロキシファイト(委任状獲得競争)になる」と発言。総会では、自らを含めた新経営陣の候補者を提案し、賛同する株主と連携して現経営陣と全面対決も辞さない構えだ。今後、株主や投資家に支持を呼びかけるという。
元社長は、29日に発表された再生に向けた同社の態勢が高山修一社長を中心にしていることについて、「現経営陣がいくらオリンパスの改革や再生を約束しても、極めて信頼性に乏しい」と批判。過去の過ちに関与していない新たな経営陣への早期刷新を促すために、辞任したとしている。
ウッドフォード元社長は10月、不正経理を追及したところ、解任された。その後も取締役にとどまっていたが、辞任した方が既存株主などと連携しやすいと判断したとみられる。同氏は現在、米国の捜査当局との面会のため、ニューヨークを訪問している。(ニューヨーク=田中光)