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ソニー、復活に手応え ブルーレイで圧倒、PS3に勢い

2007年12月12日02時06分

 ソニーが復活の手応えをつかみつつある。次世代DVDのシェア争いで首位を確保。ライバルに押されていたゲーム機プレイステーション(PS)3にも勢いが出てきた。技術面でも世界に先駆けて有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)テレビを発売。ハワード・ストリンガー会長兼最高経営責任者(CEO)は11日、記者会見し、07年度の連結営業利益率5%の目標達成について、「予定通り進んでいる」と自信を示した。

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連結営業利益率5%の達成に自信を示すハワード・ストリンガー会長兼最高経営責任者(CEO)=東京都港区のソニー本社で

 ソニーのブルーレイ・ディスク(BD)レコーダーは、11月の国内の次世代DVDレコーダーの販売台数シェアで58.7%(BCN調べ)と首位になった。規格争いでも、東芝などのHD―DVDに対し、ソニーや松下電器産業などのBDが内外で優勢。ストリンガー会長は「米国でのプレーヤーはPS3も含め270万台。HD―DVDは75万台。映画ソフトの販売も2対1でしのいでいる」と胸を張る。

 PS3は、値下げをした11月の推計国内販売台数が18万3000台で、15万9000台の任天堂「Wii(ウィー)」を初めて上回った。欧米でも値下げ後はよく売れ、4〜11月の出荷は全世界で約550万台に上る模様だ。

 ソニーは近年、業績低迷にあえいできた。薄型テレビなどデジタル化の波に乗り遅れ、エレクトロニクス事業で大幅な営業赤字を計上。03年4月には株価が低迷し、日経平均株価も暴落する「ソニーショック」を招いた。06年度はパソコン用電池パックの自主回収が足を引っ張った。

 05年6月に就任したストリンガー会長は「ソニー・ユナイテッド(結束したソニー)」を掲げて組織を見直した。11日の会見では「縦割りの壁を打ち破り、横断的に交流がある水平的な会社にした。様々な事業部、ソフトとハードの技術者が一緒になれるようにした」と振り返った。

 事業の「選択と集中」も進めた。金融子会社を上場させて保有株を売り、半導体製造設備の東芝への売却も決めた。07年9月中間連結決算はデジタルカメラやパソコンなどが好調で売上高、当期利益とも過去最高を更新。ドバイの政府系投資ファンドが投資するなど、株価も上昇傾向だ。

 ただ、中核のテレビ事業は価格下落が激しく、利益率の向上には課題も残る。PS3も台数がいっそう増えなければ、事業は黒字化しない。

 ストリンガー会長は事業の構造改革に加え、「今はイノベーション(技術革新)にさらに集中する時期。有機ELテレビは(『技術のソニー』復活の)象徴だ」と強調。「研究開発の成果を商品化につなげるスピードが大事」といい、有機ELテレビを来年には米国でも発売する意向を示した。

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