ニューヨーク株式市場のダウ工業株平均は30日、前日比で69.48ドル(0.57%)安い1万2217.56ドルで2011年の取引を終えた。前年末比では640.05ドル(5.53%)のプラス。上昇は3年連続で、4年ぶりに1万2千ドル台を回復したが、浮き沈みの激しい1年だった。
今年の米株式相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)による大規模な金融緩和の効果もあって、7月までは比較的堅調に推移した。しかし夏以降は、米政府の債務上限引き上げ問題とそれに伴う米国債の初の格下げ、欧州の債務危機が投資家心理を冷え込ませ、たびたび前年末の水準を下回った。
年末にかけ、欧州危機が回避されるとの観測や、米景気回復への期待から株価は上昇基調となった。ただ来年については「欧州危機は収まる気配がなく、米大統領選もある。米株式市場は引き続き波乱含み」(米エコノミスト)との見方が一般的だ。
30日は欧州経済への不安に加え、短期的な利益を確定するための売りが優勢になった。(ニューヨーク=山川一基)