【新華社】 冷蔵庫産業は2012年の「厳寒期」を経験した後、2013年に入りやっと小幅な回復を見たが、先行きには様々な問題がある。具体的には、省エネ型製品補助制度が終了したこと、不動産購入制限には緩和の気配がないこと、国内需要の不振、輸出の見通しも明るくないことなどが挙げられる。 まだ、冬眠から覚めたばかりの冷蔵庫業界のその足取りは、しっかりとしていない。小幅な回復は、全面的な回復の前触れなのか、それとも一時的な現象なのか。小幅な回復はいつまで続くのか。 2012年は冷蔵庫産業にとって、本当に「厳寒期」であった。「中国家電協会」の統計では、2012年、中国の冷蔵庫生産量は前年(2011年)比7.04%減の6600万台となった。そのうち、国内の販売台数は前年比8.89%減の4100万台、輸出台数は前年比5%増の2006万台だった。 2013年に入って以来、冷蔵庫産業は次第に回復し始めた。中国国家情報センターの重点都市家電市場モニタリングシステムによると、13年第1四半期(1〜3月)、主な都市の冷蔵庫の販売台数は前年同期(12年第1四半期)比で19.41%増の342万台、売上高は前年同期比21.92%伸びた。「易観国際」(Analysys International)による中国の主なB2Cプラットフォーム観測データによれば、13年第1四半期、冷蔵庫のネット販売台数は前四半期(12年第4四半期)比で3.8%増え、売上高は前四半期比で3.6%伸びたという。 オフライン(実店舗)販売とオンライン販売の台数の増加は、冷蔵庫産業がすでにどん底から小幅に回復し始めたことを表している。だが、回復のペースは不安定で、元旦・春節(旧正月)期間の販促、省エネ製品補助制度の実施が原動力となり回復を刺激したが、実際の需要は相変わらず低迷している。 回復のペースは明確ではないが、冷蔵庫産業は成長の好機を迎えつつある。特に、都市化という政策の実施だ。都市化は中国経済の新たな成長点になると見られている。一部の専門家らは、「都市化の推進に伴い、中国は毎年約1000万人の人口が農村から都市へと移住する。これは需要を刺激し、冷蔵庫などの家電製品は必然的に長期的に売れるようになるだろう」としている。 2つ目の要素は、大量の「保障型住宅」(低所得者層向けの住宅)の使用だ。中国は「第12次5ヵ年規画」(2011〜2015年)の期間中、3600万戸の保障型住宅を新築する予定だ。現在、これらの保障型住宅の多くは、はすでに引渡期と使用期に入っている。これも冷蔵庫などの家電製品の販売を後押しするだろう。 3つ目に、中小都市市場は、次第に家電製品の買い替え時期に入ることだ。業界関係者によると、都市化が進むことにより、中小都市は今後の家電業界の成長原動力となると見られている。 ネット販売の参入も冷蔵庫市場に新たな活力を注いでいる。中国の家電量販大手のネットショップ「蘇寧易購」の関係責任者、エン(エン=門の中に文)涓清氏によると、今後数年間、冷蔵庫のネット販売台数が総販売台数に占める割合は高まるという。2012年、「蘇寧易購」の冷蔵庫のネット販売台数は前年(2011年)比で360%急増し、伸び幅は市場の平均値を超えた。 小幅な回復から前向きな要素も見えるが、厳しい環境は変わっていない。前述の要素は、13年の冷蔵庫産業の回復を促進するか。業界関係者は、決して肯定的な見解を示していない。家電業界ウォッチャーは、「13年の情勢は依然として不確実で、冷蔵庫産業が本当に回復するかどうかはまだ見守る必要がある」としている。 関係政策の実施も冷蔵庫産業の発展にマイナス影響をもたらした。ひとつ目は、省エネ製品補助制度を廃止したこと。これは、直接的に消費マインドに影響した。2つ目は、購買刺激策は正常な消費の秩序を乱し、消費の前倒しを引き起こした。最後に、刺激策による販売増により、一部のメーカーは生産能力を拡大させ、生産能力の過剰化と在庫の膨らみを招いたことだ。 持続的な不動産購入規制政策は、中・高級住宅の購入需要を抑制した。現在も、大都市及び大多数の省都(日本の県庁所在都市にあたる)では、何れも厳格な購入規制政策が施行されている。 欧米の経済回復の速度は鈍く、新興国の経済成長は緩慢となり、中国の経済は次第に調整期に入っている。輸出の不振、内需の不足は、短期間では改善しがたい。最新のデータによれば、13年1〜5月、工業生産者物価指数(PPI)は平均で前年同期(12年1〜5月)比2.1%下降し、工業生産者購入価格指数は前年同期比2.3%下降した。12年3月に入って以来、中国のPPIは15ヵ月連続して下落し、中小企業の多くは難航している。 「中国家電協会」の姜風理事長の言葉通り、13年第1四半期、冷蔵庫の市場販売台数は明らかに増加したが、成長傾向が続くかどうかは不明確で、市場には依然として大きな不確定要素がある。13年第3〜第4四半期(7月―12月)、冷蔵庫市場は複雑な状況を示し、楽観的な態度をとることはできない。(翻訳 劉英/編集翻訳 小菅友香子)
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