asahi.com
天気  辞書  地図  サイト案内  アクセスTop30 
サイト内検索:
愛車 社 会 スポーツ 経 済 政 治 国 際 サイエンス 文化・芸能 ENGLISH 
  NEWS  新車情報  モータースポーツ  モトアカデミア  webCGインプレッション  車 楽  愛車じまん  乗ってナンボ   
 
 
 
  home > 愛車 > webCGインプレッション    

  ホンダ インサイト(5MT)
インサイト 【スペック】
全長×全幅×全高=3940×1695×1355mm/ホイールベース=2400mm/車重=820kg/駆動方式=FF/1リッター直3SOHC12バルブ(70ps/5700rpm、9.4kgm/4800rpm)+交流同期式モーター(10.0kW/3000rpm、5.0kgm/1000rpm)/車両本体価格=210.0万円(テスト車=211.5万円)

 ホンダ初の量産ハイブリッドカー「インサイト」。「エコカーではなくハイブリッドスポーツ」と考える、自動車ジャーナリストの森口将之が、2003年11月にマイナーチェンジを受けた同車に乗った。


■ライトウエイトスポーツの理想 総合評価……★★★★★

 今回のインサイトの試乗は、僕の側からリクエストをお願いした。2003年11月に行われたマイナーチェンジを機に、もう一度このスタイリッシュな“ライトウェイトスポーツ”に、しっかり乗りたいと思ったからだ。

 そう、僕にとってのインサイトは、エコカーではない。ハイブリッドのスポーツカーだ。以前、MT仕様のステアリングを握ったときから、僕はそう思っていた。そんな気持ちを察してくれたのか、編集部は舞台に箱根を選び、試乗車には5MT仕様を用意してくれた。

インサイト

 820kgという軽量、しかも低重心のボディは、感動的な身のこなしでコーナーの連続をこなしていった。ステアリングやブレーキなど、レベルアップしてほしい部分もあるが、小さく低く軽いことが、「こんなにすばらしいことなのか!」と痛感する。理屈抜きで、ほんとうに楽しかった。それはちょうど、スマート・ロードスターに乗ったときと同じ気持ちだった。21世紀のライトウエイトスポーツの理想に、いちばん近いのがこの2台だと確信した。

 同時に、タイプRをつくってほしいとも思った。モーターの出力を上げ、ギア比を低めにし、ブレーキとタイヤを強化して、それでも10・15モード燃費で30km/リッターをたたき出す。インサイトの存在をアピールするには、それがいちばんいいのではないだろうか。

 こんなにも一本筋が通り、ポリシーがはっきりした国産車は、ほかにないのでは、と思った。もっともホンダらしいホンダ車ともいえる。だからこそ、日本での販売台数が年間60台程度と、ランボルギーニ並の“希少車”で終わらせてほしくない。大切に育てていって欲しいと願う。


■【概要】どんなクルマ?

 (シリーズ概要)

インサイト

 1999年9月6日に発表された、トヨタ・プリウスに次ぐ量産ハイブリッドカー。モーターとガソリンエンジンを(考えのうえでは)対等に扱ったプリウスに対し、インサイトは、4気筒のうち1気筒分をモーターに割り振る、というのがコンセプト。当たり前だが、乗車定員5名のハイブリッドファミリーカーと2シータークーペというのが、両者最大の違い。アルミを多用した空力ボディ、実験室から抜け出たかのようなスタイルが、インサイトの魅力だ。

 2003年11月に初のマイナーチェンジを受け、アンサーバック機能が付いたテールゲート連動タイプの「電波式キーレスエントリーシステム」、盗難防止効果が高いとされる「イモビライザー」が標準装備された。内外装も小変更され、ボディカラーに「ロイヤルネイビーブルーパール」を追加。インテリアカラーは「チタン」となった。価格に変更はなく、5段MTが210.0万円、CVTは218.0万円。

 (グレード概要)

 インサイトはモノグレード。「ホンダIMAシステム」と呼ばれる1リッターリーンバーンVTECユニット+モーターがパワーソース。モーターの最大出力がトランスミッションによって異なり、5段MTの10kW/3000rpmに対し、CVTは9.2kW/2000rpmとなる。いずれも、条件が合えば停車時にエンジンを切る「アイドルストップ機能」を搭載。フルオートエアコン、パワーウィンドウ、電動ミラー、UVカットガラスなど、快適装備も充実。省エネカーとはいえ、ガマンを強いられない。オプションで、ナビゲーションシステムが用意される。

■【車内&荷室空間】乗ってみると?

インサイト
インサイト

 (インパネ+装備)……★★★★
 今回のマイナーチェンジで、ダッシュボードの一部がチタン調パネルになり、内装色もチタンカラーになった。高級感は増したかもしれないが、ブルーやイエローなどを使ってポップなイメージを強調していた以前のほうが、インサイトのイメージにふさわしかったと思う。インパネそのものはシンプルで使いやすく、基本的な装備はそろっていて、不満はない。

 (前席)……★★★★★
 クッションは薄いが、形状は適切。背もたれは張りがあり、サポート性にも優れる。ワインディングロードでも不満がないし、以前長距離を乗ったときも、予想以上に疲れなかった。ステアリングやシフトレバーとの位置関係も申し分ない。それにしても、着座位置の低さは驚異的。まぎれもないスポーツカーだ。

 (荷室)……★★
 2シーターなので奥行きはあるが、下に大きなバッテリーが収まっているので、フロアはかなり高い。リアオーバーハング部分に、大きめのクーラーボックスが入るぐらいの部屋があるが、こちらもそんなに広くない。デビューから4年間でバッテリーは進歩したのだから、パッケージングを見直してほしいところだ。リアゲートの開け閉めが、外から電磁式ボタンに触れるだけで行えるのはいい。

■【ドライブフィール】運転すると?

 (エンジン+トランスミッション)……★★★★★
 プリウスのハイブリッドが、エンジンとモーターに同等の権限が与えられているのに比べると、インサイトの「IMA」(インテグレーテッド・モーター・アシスト)はその名のとおり、エンジンが主役。加速時にモーターがアシストするのだが、そのフィーリングはまさに「電気ターボ」だ。軽量ボディのおかげもあって、1リッターながら、体感的には1.5リッターぐらいの力はある。エンジンはさすがホンダらしく、3気筒でも元気に高回転までまわる。

インサイト   

 ほかのクルマと違うのは、高速道路でアクセルを離しても、なかなか速度が落ちていかないところ。Cd値=0.25というエアロダイナミックなボディと、2速で100km/h以上まで伸びるハイギアリングのおかげだろうが、ちょっとした異次元感覚だ。

 シフトレバーはストロークは短く、タッチはコクコクと心地よい。ペダルレイアウトはヒール&トゥに最適。このシフトレバーとペダルを駆使して、よくまわるエンジンをガンガン回し、速さに結びつけていく。ライトウエイト・スポーツそのものだ。それでいて、おとなしく走ればリッター30kmの超低燃費も可能なのだから、おそれいってしまう。

 (乗り心地+ハンドリング)……★★★★
 初期のインサイトは、アルミボディにありがちな、ショックをパシッと伝えるドライな乗り心地が特徴だった。ところが今回のマイナーチェンジで改良が施されたのか、マイルドなフィールに変わっていた。これなら硬いと意識することはない。一方、ノイズや振動はそれなりのレベルで入ってくるが、これは遮音材や防振材を省いてまで軽量化を徹底した、ストイックなコンセプトの結果。じゅうぶんに納得できるものだ。

 ワインディングロードでのインサイトは、予想をはるかに上まわった。ステアリングは切りはじめに電動アシストっぽい、のったりした手応えを感じるが、その後の車体が動きはとにかくクイック。ペースを上げていっても、軽量低重心ボディのおかげで、タイヤが鳴くことさえない。燃費重視で転がり抵抗の少ない、つまりグリップしにくいタイヤを履くことを考えれば、すごいことだ。

 とくに、フロントの重さをほとんど感じないのがすばらしく、切ったとおりに進んでくれる。コーナリング中にアクセルを緩めれば、リアがスライドする。こうした走り方をすると、ブレーキがやや役不足に感じられたが、エコなインサイトにふさわしい走り方なら、不満は出ないだろう。

(写真=峰昌宏)

■【テストデータ】

インサイト

 報告者:森口将之
 テスト日:2003年12月11日
 テスト車の形態:広報車
 テスト車の年式:2003年型
 テスト車の走行距離:992km
 タイヤ:(前)165/65R14 79S/(後)同じ(いずれもヨコハマ E-SPEC)
 オプション装備:リアワイパー(1.5万円)
 テスト形態:ロードインプレッション
 走行状態:市街地(2):高速道路(6):山岳路(2)
 テスト距離:382.6km
 使用燃料:20.0リッター
 参考燃費:19.1km/リッター


インプレッション一覧 >>





| 社会 | スポーツ | 経済 | 政治 | 国際 | サイエンス | 文化・芸能 | ENGLISH |
GoToHome ニュースの詳細は朝日新聞へどうぞ。購読の申し込みはインターネットでもできます。 GoUpToThisPage
asahi.comに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
| 著作権 | リンク | プライバシー | 広告掲載と注意点 | アサヒ・コムから | 朝日新聞社から | 問い合わせ |
Copyright Asahi Shimbun. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission