【F1 08】F1開幕直前プレビュー(その1)「今年も2強対決!?」2008年03月12日 2008年のF1が、3月16日のオーストラリアGPでいよいよ開幕する。目前に迫った新シーズンの注目ポイントをまとめてみた。
まずはトップチームの状況について。2007年に繰り広げられた「フェラーリとマクラーレンによる2強対決」の図式は、今年も変わらないようだ。 ■2強対決再び? あの醜いスパイ騒動はともかく、2007年F1シーズンは2つの巨星―フェラーリとマクラーレン―を中心に展開された。 全17戦中、フェラーリ9勝、マクラーレン8勝と2チームが全勝利を独占。スパイ事件によるペナルティで白熱したコンストラクターズタイトル争いにはならず、フェラーリが栄冠を手にしたが、ドライバーズチャンピオンシップは最終戦までこの2チームのドライバー3人により争われ、キミ・ライコネンの大逆転タイトル獲得という劇的なシーズンの幕引きを演出した。 しかしコース上では、2強4人による激戦というよりも、コース特性にマッチしたどちらかのチーム、どちらかのマシンの圧勝という展開に終始した感がある。 フェラーリはハイスピードコーナーを持つ空力コースを得意とし、現にメルボルンやバルセロナ、スパなどで勝利している。 いっぽうマクラーレンは、モンテカルロやモントリオール、インディアナポリスといった低速でバンピーなコース、またはモンツァのような高い縁石のあるサーキットで速さをみせた。 どちらのチームも、それぞれのネガを潰しながら長所をのばし、2008年シーズンにのぞむはずだ。つまり、2強対決がいっそう熾烈を極めるであろうことは想像に難くない。冬の間のテスト結果がきたるシーズンの様相を示唆している。 ■フェラーリ:チャンピオン大本命 “冬のチャンピオン”の称号はおそらくフェラーリに与えられるだろう。ポスト・シューマッハー時代の初年度、昨2007年に早々とダブルタイトル獲得を果たしたチームに、今のところ死角はない。 ニューマシン「F2008」は、昨年型「F2007」の正常進化バージョン。昨年泣かされた低速サーキットでのトラクション不足や高い縁石を乗り越えるときのスタビリティの問題、フロントタイヤを短時間のうちに適切な温度までもっていくことができないといった弱点の克服を主眼に開発された。 冬のテストではタイムシートのトップを堅持。とくにロングランでの速さには目を見張るものがあり、ライバルに対し0.2秒のマージンを見せつけている。 ドライバーは変わらず、新チャンピオンのキミ・ライコネンとフェリッペ・マッサ。ライコネンの力量に疑問を挟む余地はないが、マッサにとって今年は正念場だ。昨年までのマラネロの先輩格というアドバンテージはもうない。勝つときはポール・トゥ・ウィンで圧勝、必要なときにチームプレイに徹することができることは証明済み。あとはチャンピオンになるだけの器かどうかだ。 フェラーリ黄金期を率いてきたジャン・トッドが現場を離れ、ステファノ・ドミニカリがチームのトップに就任したのはニュース。シューマッハーに続きロス・ブラウン、ロリー・バーンと一時代を築いた首脳が去った新生フェラーリだが、昨年のタイトルがフロックでなかったことを証明しなければならない1年となりそうだ。 ■マクラーレン:混乱を過去のものに スパイ騒動と厳しいペナルティ、そして2人のドライバーを中心としたチーム内の軋轢と波乱が続いた昨シーズンを、一刻も早く過去のものとしたいのが今年のマクラーレンだろう。 チームとしては近年稀にみる高い信頼性を誇った前作「MP4−22」から、今年「MP4−23」へとバトンタッチ。昨年得たブリヂストンのコントロールタイヤにかんするノウハウを活かし、ロングランでタイヤに厳しかったという弱点の克服につとめた。さらにフェラーリにリードされる空力でのパフォーマンス向上を図った。 その効果はテスト中のペースでも示されているが、フェラーリに僅かながら先行されている感は否めない。 人事面では、王者フェルナンド・アロンソが1年で離脱し、新たにルノーから若手ヘイキ・コバライネンが加入。しかし多くの注目はルイス・ハミルトンに集まる。 ルーキーイヤーに1点差のチャンピオンシップ2位となった驚異のドライバー、ハミルトンにとって、事実上ナンバーワンの座を得た今年こそ真価が問われる1年になる。 昨年コース内外でチームを悩ませたアロンソだが、伊達に2度チャンピオンにはなっていない。彼の開発能力が今年望めないとなると、ともに2年目の若手、特にハミルトンの肩に重責がのしかかる。 いっぽうのコバライネンは、ハミルトン同様GPキャリア2年目。昨シーズンは序盤こそルノーで苦戦したが、中盤以降は善戦。雨の日本GPでは最高位2位フィニッシュを遂げている。 チャンプの離脱でウィニングマシンを手に入れたコバライネン。コースでのパフォーマンスのみならず、ハミルトンを精神的支柱とするマクラーレンでどのように自分の居場所を見つけられるか。彼がマクラーレンと相性が悪いラテン系ではなく、逆に相性のいいフィンランド人であるということは楽観材料といえるのかもしれない。 (文=bg) webCGインプレッション バックナンバー
|
ここから広告です 広告終わり 一覧企画特集
アサヒ・コムSHOPPINGどらく
鮮明フル画面
朝日新聞社から |